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「すぐに壊れた」を防ぐ!屋外防犯カメラを長持ちさせる設置のコツ

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2025.11.05

せっかく購入した屋外防犯カメラが、雨やホコリで数ヶ月で故障してしまった…そんな経験はありませんか?実は、カメラの防水・防塵性能(IP規格)を過信し、間違った場所に設置しているケースが非常に多いのです。本記事では、「IP66」や「IP67」といった防水等級の正しい知識から、カメラの寿命を大幅に延ばすための具体的な設置場所の選び方配線の保護テクニックまで、プロの目線で徹底解説します。大切なカメラを長持ちさせ、あなたの財産と安心を守りましょう!

1.そもそも「防水・防塵性能」とは?IP規格の基礎知識

1-1. 屋外カメラで必須!IP規格(IP〇〇)の正しい見方

屋外防犯カメラの性能を示す上で欠かせないのが「IP規格」(Ingress Protection)です。これは、カメラがどれだけ水や粉塵の侵入を防げるかを国際基準で定めたもの。「IP」の後の2桁の数字が重要で、左側の数字が防塵性能(固形物に対する保護等級)、右側の数字が防水性能(液体の侵入に対する保護等級)を表します。例えば「IP66」なら、防塵は最高の「6」、防水は「6」のレベルということです。このIP規格の数字が低い製品を屋外で使用すると、雨やホコリですぐに故障するリスクが高まります。特に、砂や風の強い場所では防塵「6」が、雨の多い地域では防水「6」以上が、カメラを長持ちさせるための最低条件と考えましょう。製品選びの際は、必ずこのIP規格を確認することが失敗しない選び方の第一歩です。

1-2. IP65とIP66/67の違いは?あなたの設置環境に必要な等級を判断する方法

屋外防犯カメラに多く見られる防水等級として「IP65」「IP66」「IP67」がありますが、それぞれに明確な違いがあります。IP65は「いかなる方向からの噴流水によっても有害な影響を受けない」レベルで、一般的な雨風であれば対応可能です。一方、IP66は「暴噴水」に対応し、強い風を伴う暴風雨にも耐えられます。さらにIP67は、水中に一時的に沈めても影響がない**「浸漬」に対応できるレベルです。例えば、軒下など雨が直接かかりにくい場所であればIP65で済む場合もありますが、全く遮るものがない場所、特に台風や積雪が多い地域ではIP66以上を選ばないとすぐに壊れた**という結果になりかねません。カメラの設置場所の環境を考慮し、過酷な環境が予想される場合は、少しコストが高くてもIP66またはIP67を選ぶことが、カメラを長持ちさせるための賢明な判断となります。


2.寿命を縮める!屋外カメラの「NGな設置場所」ワースト3

2-1. 【落とし穴】風雨が「横から」吹き込む場所に設置してはいけない理由

多くの防犯カメラは、主に真上からの雨滴に対する防水性能を強化しています。しかし、台風や強い風を伴う雨は、斜めや横から吹き付けます。この「横からの風雨」こそが、カメラの寿命を縮める最大の落とし穴の一つです。IP規格が高くても、カメラのレンズと本体のわずかな隙間、特にケーブル引き出し口や筐体の合わせ目などは、横風による強い水圧にさらされると水の侵入を許してしまうことがあります。その結果、内部の基盤がショートし、すぐに壊れたというトラブルを引き起こします。カメラを長持ちさせるためには、建物の角や壁から離れた開放的な場所ではなく、できる限り軒下や庇(ひさし)の下など、横方向からの雨を遮れる場所を選ぶことが極めて重要です。

2-2. 熱・湿気・塩害…カメラの「内部劣化」を早める環境要因

カメラの故障原因は水濡れだけではありません。熱・湿気・塩害といった環境要因も、内部の電子部品の劣化を早め、カメラの寿命を大幅に縮めます。まず、直射日光が終日当たる場所は、カメラ内部が高温になり、動作不良や部品の熱劣化を引き起こします。特に夏の炎天下では要注意です。次に、高湿度の場所や結露しやすい場所も、内部に水滴が発生し、徐々に基盤を錆びさせます。また、海岸から近い場所では、潮風に含まれる塩分が筐体やネジ、接続端子を腐食させる「塩害」が発生し、防犯カメラの寿命を急激に短くします。これらのNGな設置場所を避けるか、適切なカバーや保護措置を講じることが、防水・防塵性能以上にカメラを長持ちさせるための秘訣です。


3.プロが実践する!カメラ本体を長持ちさせる「設置位置」のコツ

3-1. カメラに「屋根」を!軒下・庇(ひさし)を利用する最適な設置角度

屋外防犯カメラ長持ちさせるための基本は、「カメラに屋根を与える」ことです。最も効果的なのは、建物の軒下や庇(ひさし)の下に設置すること。これにより、雨や雪、さらには直射日光も遮ることができ、防水・防塵性能の負担を大幅に軽減できます。設置の際は、カメラ本体が軒や庇から20~30cm程度内側になるように調整するのが理想です。また、カメラの角度も重要です。監視したいエリアに合わせるのはもちろんですが、レンズが上向きになるような設置は極力避け、わずかに下向きに傾斜させることで、万が一の水の侵入経路を減らす工夫をしましょう。この設置位置のコツを実践するだけで、すぐに壊れたというリスクは激減し、カメラの寿命を飛躍的に延ばせます。

3-2. 定期的な「メンテナンスフリー」を実現する防塵対策の工夫

防犯カメラ長持ちさせるためには、設置後のメンテナンス頻度を減らす工夫も重要です。この「メンテナンスフリー」を実現する鍵は防塵対策にあります。特に、蜘蛛の巣はカメラを覆って映像を遮るだけでなく、ホコリや虫を引き寄せる原因となり、カメラの冷却を妨げ、内部劣化を早めます。蜘蛛の巣を防ぐには、カメラの周囲に忌避剤を塗布したり、そもそも蜘蛛が巣を作りやすい植え込みや樹木から離して設置することが有効です。また、土埃が舞いやすい場所では、できるだけ高い位置に設置し、ホコリの付着を物理的に減らすことが設置のコツです。防水・防塵性能が高いIP66以上のカメラを選んだ上で、これらの設置場所の工夫を組み合わせることで、カメラの寿命は大きく延びます。


4.カメラの故障原因No.1!「配線・接続部」の防水保護テクニック

4-1. 接続部からの浸水を防ぐ「防水ボックス」と「コーキング剤」の使い方

屋外防犯カメラの故障原因で最も多いのが、本体ではなく**「配線や接続部」からの浸水です。ケーブルを中継するジョイント部分や、電源・LANケーブルの接続端子は、防水性能が低いため、ここから水が侵入し、内部でショートを引き起こします。これを防ぐ最強の設置のコツが、「防水ボックス」と「コーキング剤」の併用です。接続端子全体を防水ボックス**(プルボックス)で覆い、ボックス内部に水が入るのを防ぎます。さらに、ボックスと壁の隙間、ボックスに開けた配線穴の周囲には、必ず屋外用コーキング剤を充填し、水の通り道を完全に遮断します。このひと手間を加えるだけで、カメラの寿命が劇的に延び、「すぐに壊れた」というトラブルはほぼなくなります。

4-2. ケーブルの「たわみ」をなくす配線方法と断線リスクの回避

防犯カメラ防水・防塵性能を最大限に活かすためには、ケーブルの配線にも注意が必要です。最も避けたいのは、ケーブルが緩やかにたるんでいる「たわみ」を作ってしまうことです。ケーブルがたるむと、そのたるんだ部分に雨水が溜まりやすくなります。この水が、ケーブル表面を伝って接続部に流れ込む「毛細管現象」を引き起こし、浸水の原因となります。プロの設置のコツは、ケーブルを壁面に沿ってしっかりと固定し、接続部に向かって上向きの傾斜ができないようにすることです。また、ケーブルを鋭利なものに接触させたり、頻繁に踏みつける場所を通したりすると、皮膜が傷ついて断線や内部ショートのリスクが高まるため、保護管(CD管など)を使用して物理的な損傷から守りましょう。


5.【総まとめ】カメラを10年使うための「設置前チェックリスト」

5-1. 設置場所の環境評価と必要なIP等級の最終確認

屋外防犯カメラ長持ちさせるためには、設置前の準備が9割です。以下のチェックリストで、設置場所の環境と、それに合ったIP規格のカメラを選んだか最終確認しましょう。

チェック項目環境評価必要なIP等級の目安
雨風の強さ軒下なし、風雨が横から吹き込む場所IP66以上
日当たりの強さ終日直射日光が当たる場所本体カバー必須
ホコリ・砂塵交通量の多い道路沿い、工事現場付近防塵6(IP6X)
塩害リスク海岸から500m以内特殊コーティング・塩害対策品推奨
配線の保護接続部を雨が濡らす可能性があるか防水ボックス・コーキング必須

このチェックで一つでも懸念点があれば、設置のコツ(軒下利用、防水ボックスなど)で対策を講じることが、「すぐに壊れた」を防ぎ、カメラを10年使うための鍵となります。

5-2. 設置後の「初期設定」でカメラの寿命を延ばす設定項目(熱対策など)

防犯カメラ設置のコツは物理的な保護だけではありません。設置後の初期設定でもカメラの寿命を延ばすことができます。一つが録画設定の調整です。連続録画(24時間365日)は内蔵HDDやSDカードに高い負荷をかけ、熱を持ちやすくなります。そこで、動体検知録画(動きがあった時だけ録画)に切り替えることで、HDDの動作時間を減らし、発熱を抑えることができます。また、カメラによってはシステム温度の監視機能熱による自動シャットダウン設定があるため、これらを有効にしておくことも重要です。これらの防水・防塵性能とは別のソフトウェア的な対策を組み合わせることで、ハードウェアの負荷を軽減し、カメラを長持ちさせることにつながります。

新潟で防犯カメラを長持ちさせる設置は専門業者である株式会社フィルイストにお任せください!

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